HISTORY
歴史を知る
馬頭観音
馬頭観音とは、六観音の一つであり、宝冠に馬頭を戴いて忿怒の相をなして一切の魔・煩悩を挫くことをあらわし、観音像で忿怒の相をあらわしている唯一のものとされます。
昭和の中期まで、岡上では農耕のために馬を飼っていました。馬頭観音は上で述べたような目的のほか、飼い馬の無病息災を祈ったとされます。
昭和の中期まで、岡上では農耕のために馬を飼っていました。馬頭観音は上で述べたような目的のほか、飼い馬の無病息災を祈ったとされます。
岡上では関地区(本村橋の横)、丸山地区(岡上小学校北の信号付近)、川井田地区(川井田地蔵の機)の3箇所にあります。丸山地区と川井田地区のものは石柱のみからなる形式です。川井田地区の馬頭観音は1894(明治27)年に建立されたもので、正面に「馬頭観世音」の文字、左側面に施主、右側面に建立年月日が刻まれています。
参考・引用:
『岡上の魅力再発見』(「岡上の魅力再発見」調査会・岡上町内会、2010年発行)
『麻生観光ガイドブック』(麻生観光協会、2022年3月改定)
川崎市教育委員会 川崎市地域文化財紹介
川井田の畑の石造物
川崎市麻生区岡上603(小田急線・鶴川駅より徒歩9分)